漫画業界のこの度の事件に於いて

この度、漫画業界にとって大きな事件が起きました。
まずは芦原妃名子さんへ謹んで哀悼の意を表します。

弊社は漫画家と協力しつつ注文漫画を制作するというスタイルをとっています。
また、プロ漫画家のあおきてつおを役員に据えておりますので、この機会に当社としての考えと姿勢を記させていただきます。

なお、この文章は今回の事件について書いたものではない事を予めご了承ください。

弊社ではクライアントの思いをプロの漫画家の想像力、情報伝達力により読者に届けることを目指しています。
クライアントと漫画家、双方原作者のようなものです。
クライアントと漫画家が作り上げた作品は双方にとって愛情深く大切な物だと認識しています。
ただ、制作した漫画自体に込めた愛情は漫画家の方が大きく持っているとEGG BOOKSは考えています。それは漫画制作にあたり実際に大きな労力を投じるのは漫画家だからです。私達は漫画家に対し「注文漫画であってもあなたらしさを出してください」「本気を出してください」と常にお伝えしています。漫画家の作品に込める思いこそが読者の心に伝わるであると確信しているからです。また、クライアントにも「読者の‟面白い”という感想を目指して制作しましょう。」とお伝えさせていただいております。

当社はクライアント、漫画家に双方にとってのこの作品の重要性をお伝えし「今まで制作した漫画で一番のお気に入り」と双方に言っていただけるよう努力して参ります。

また今回の事件を受けて、対岸の火事だと暗に片付けるではなく、注文漫画業界に於いても同様の事象が生じ得ると捉え、著作権や知的財産の重要性について改めて疑問を呈しています。注文漫画の制作や配布においては、同様の事象が二度と起こる事がない様、明確なガイドラインと契約を設定し、クリエイターの権利を保護するとともに、消費者の理解と協力を得ることで、健全でクリエイティブな環境を構築し漫画家が才能を発揮できる様、常に企業努力を行って参ります。